ABOUT
[ CONCEPT ]
“今この瞬間を、美しく生きる。”
裂いた布を糸にし、編み上げていく。
手から生まれる形には、無駄のない強さと、凛とした気配が宿る。
日常に、ふと視線を集めるような、美しさを。
[ BRAND STORY ]
機械編みをする母の膝の上が、幼い頃の私のゆりかごでした。
編み針が動くたびに、毛糸が美しい形へと変わっていく。
—— その光景は、私にとっての当たり前でした。
けれど私が本当に編み物に心を奪われたのは、大人になってから。
どこにもないものを、自分の手でつくりたい。
そう思って出会ったのが、「裂き編み」でした。
裂き編みは、ただ布を編むだけではありません。
布を裂き、糸屑を取り除き、糸へと仕立てる。
その糸を丁寧に扱い、形へと編み上げていく——
そこには、ひと目に見えない工程と時間が確かに存在します。
「美しくあること」
それは、私がずっと大切にしていること。
手を動かした時間と、積み重ねた感覚がかたちになり、
プロダクトのように凛とした姿でありながら、
どこか柔らかく、ひとの記憶に残るような存在であってほしい。
持つ人それぞれの時間と少しずつ重なって、
その人だけの物語を育てていくような、
そんなバッグを、これからも。
[ IMAGE WORD ]
日本の四季には、
ただ静かに、視線を奪う美しさがあります。
彩り、手触り、香り、音、味——
自然の中で育まれた五感をたよりに、
その空気を、一編みごとに編み込みます。
Japan's 4 seasons are full of beauty and extravagance.
Nature's color,smell,taste,sound and texture.
By living in abundant nature and sharpening all 5 senses,
I choose the colors and knit with the air.
河村美琴 / Kawamura Miki
福岡県在住 / Fukuoka, Japan
編物講師をしていた母の影響で、
2005年より編物作品を手掛け、
2011年より裂き編みを本格的に始める。
手から生まれる独創性を大切に表現している。
著書「裂き編みでつくる 毎日のバッグ」成美堂出版
MAIL : info@koto-sakiami.com


SAKIAMI STORY

布を裂いてつくる布糸。その糸の両端に生まれる剥き出しの繊維。この2.3mmが作品に表情を吹き込む。


SAKIAMI STORY